
はじめまして、高橋勝成です。早いもので、私がプロゴルファーになってから、もう四半世紀が過ぎようとしています。その間、好調な時もあれば、スランプに陥った時もありましたが、私が一貫して続けてきた練習方法やプレーの考え方を、今月から1年間、皆さんにお話ししていきたいと思います。もちろん、実戦で必要なテクニックや知識、心構えなども分かりやすく、楽しくレッスンしていくつもりです。2週間に1回の更新になりますがお付き合い下さい。よろしくお願いします。
まず初めに、私の練習に対する基本的なポリシーをご紹介します。それは、「ボールを打つときには頭から身体に命令するのではなく、反対に身体から頭に命令を出すようにする。」という事なんです。つまり、頭で考えて身体を「ああやってこうやって…」というふうに打つんじゃなくて、身体が自動的に打てるようになるために必要なのが練習だと思っています。
じゃあ、頭はどこで使うべきものなのかというと、コースを攻めるためのセッティングの時だけです。風、ボールの落としどころ、決め球。そこには、必ず心理的な要素があるんですよ。そこで頭を使うわけです。そして、構え終わったら、後は自動的に身体が反応して打てるようにしたい訳です。それはプロもアマチュアも同じです。一番大切なのは「本能や感性で打てるようになるまで練習する。」という事です。
次に、ゴルフに対する私の考え方は「ゴルフというゲームを楽しむ」ということです。アマチュアに多く見られるんですが、日常の仕事の感性をそのままゴルフ場に持ってくる人がいますよね。つまり、仕事って、どうしても「ミスしたくない、ミスしてはいけない」という性質がありますよね。その性質がそのままゴルフに出てきちゃうんですね。ゴルフというのはやっぱりゲームなわけだから、ゲームっていうのはどうやったら楽しむことができるかというのが本質だと思うんですよ。実際には、ゴルフは必ずミスするスポーツです。でも、ミスをいかに最小限の被害でとどめるか。どこでミスを帳消しにできるか。そういう面白さってあると思うんです。だから仕事では絶対無理なことをしない人でも、こういうゲームでは無理できるんですよ。まずそこを頭の中で少し整理したら、緊張してダフったりしなくなりますよ。このレッスンを通じて大いに楽しめるゴルフにして欲しいですね。
次回は「左手の感覚と練習方法」
高橋勝成
1950年生。ライカ所属。北海道出身。
1975年にプロ転向以来通算18勝。生涯獲得賞金\577,032,556。シニアツアーにも出場し賞金王に輝く。「マッチプレーの鬼」の異名をとる。レッスンにも定評があり、レッスン書も多数出版。